建学の精神/教育理念

建学の精神、教育理念

2008年度、学園の創立80周年を迎えるに当たって、学園理事会は100周年を視野に入れた学園のビジョンを、多くの人々に、より分かりやすい形で示したいという思いを持って検討を重ねました。その結果「学園の使命」、「ビジョン」の表現を決めました。さらに、2010年度に4年を一期とする「中期計画」を策定するにあたって、検討を加え、以下のとおり「恵泉女学園の教育理念」を表現することにいたしました。

恵泉女学園は、厳しい社会状況下においても、教職員が心を一つにして恵泉独自の教育理念を堅持し、平和の実現のために貢献できる女性を育成し、世に送り出すことにより社会的責任を果たしていく所存です。

恵泉女学園の教育理念

神を畏れ 人を愛し いのちを育む

恵泉女学園は、キリスト教信仰に基づき、神と人とに仕え、自然を慈しみ、
世界に心を開き、平和の実現のために貢献できる女性を育成する。

恵泉女学園は1929年、一人の女性キリスト者河井道によって創立されました。河井は、世界が不安定で戦争へと傾きかけていたとき、それ故に聖書が与える勇気と愛をもって、真に平和な世界を創り出すために奉仕する女性を育てようとしたのです。

その願いを実現するために、河井は、女学校に規定されている必修科目を基礎とし、その上に特設科目として「聖書」「国際」「園芸」を取り入れました。

聖書に基づき、神を畏れ、人を愛し、いのちを育むキリスト教教育を基盤として、さまざまな分野で平和のために奉仕する女性、額に汗して土に親しみ、植物を育て、いのちを慈しむ女性を育てていくことが創立者の願いであり、この創立の精神は、今日にあっても色あせることなく、恵泉教育のすみずみに反映されています。

聖書
(キリスト教)

聖書に基づき、神を畏れ、人を愛し、いのちを育む−このキリスト教教育理念を世界平和と恵泉の園芸の基礎とする。

国際
(世界的視野)

平和な社会を創り出していくために、女性の貢献が重要であるとの自覚を持って、さまざまな分野で平和のために奉仕する女性を育成する。

園芸
(いのちを尊ぶ心)

額に汗して土に親しみ、植物を育て、いのちを慈しみ、花のある生活を築いていく女性を育成する。