中学・高等学校保護者の皆様への創立100周年記念事業募金のお願い
2月18日(火)の中学・高等学校の保護者会にて、廣瀨薫学園長より創立100周年記念事業募金のお願いを以下のようにさせていただきました。
1~6年生徒・保護者の皆様
学校法人恵泉女学園 学園長 廣瀬薫
創立100周年記念事業募金のお願い
いつも学園へのご理解とご協力をいただき、感謝いたしております。
恵泉女学園は、来る2029年に「創立100周年」という大きな節目を迎えます。中期計画では、その時を恵泉女学園の飛躍の時としようと掲げて、準備を進めています。既に「創立100周年記念」のサイトも公開しておりますので、今後の内容の充実を楽しみにご覧ください。
創立100周年の大切な時に、何をしようとしているかが、お配りした「創立100周年記念事業募金趣意書」の中に書かれています。開いていただくと、右側「記念事業」という所に3つ書かれています。まず、新フェロシップホール(仮称)の建築。50年以上経過したホールを建て替え「恵泉教育の新たな拠点となる新しいホールの建設を目指し」ます。写真は選ばれた設計案です。総事業費は約15億円を見込んでいます。次に、恵泉女学園百年史の発行。「恵泉女学園がなぜ必要不可欠な存在であるかが理解できる」「恵泉女学園の本質が表現されている年史」を目指して、今部門ごとに作業を進めています。そして、創立100周年記念式典及び記念行事等です。
記念事業の予算的な手当ては既に始めておりますが、総事業費の一部3億円をご支援して頂きたいと願って、募金目標額としています。ぜひ、保護者の皆様にもご協力を賜わりたく、お願い申し上げます。一口5000円から、期間は既に始まっており、100周年の年まで受け付けます。裏面をご覧いただくと、ご寄付で税制上の優遇措置が利用でき、条件が合えば、寄付金額の40%以上の税額控除が受けられます。
昨年末、この募金趣意書を同窓生約25000人にお送りしました。すると、早速、続々と申し込みを頂きまして、その反応の良さに励まされました。すでに1000件以上になっています。創立100周年が母校恵泉女学園の飛躍の時となるよう、在校生の保護者の皆さまも、ぜひ積極的にご協力をお願いいたします。
皆様の中には、新ホール完成前に卒業するので関係ないかも、と思われる方もあるかも知れません。そう思う時、ぜひ恵泉の歴史に思いを馳せてみてください。今ある素晴らしいメディアセンターも校舎もその他の施設も、私たちがお金を出して作ったものではありません。皆、過去の人々が、苦労して作り上げたものです。それを今私たちは、当然のように活用しています。施設のハード面と共に教育理念や建学の精神のソフト面も、先人たちが苦労に苦労を重ねて積み上げて来たものを、私たちは、キリスト教の言葉で言えば「無償の恵み」としてタダで受け継ぎ、その恩恵を享受しています。
ならば、私たちの世代の当然の務めとして、次の世代のために、出来る限りの良いものを用意しておきたい。そのようにして、世代間の連帯が受け継がれ、恵泉の恵の泉の歴史がつながって行きます。それが、伝統ある学校の姿なのだと、在校生保護者の皆さまにも受け止めて頂けると嬉しいです。
さて、ご存じのように、社会の状況は、建設プロジェクトに関しては大逆風です。担当者は頭を悩ませながらベストを尽くして取り組んでいます。先日のニュースで、アメリカの元大統領ジミー・カーター氏が100歳で亡くなり、国葬が行なわれた事が報じられました。2002年ノーベル平和賞受賞者、キリスト教精神で平和のために力を尽くした人でした。彼の自叙伝のタイトルがちょっと変わっていて、Why not the best ?「どうしてベストをつくさないのか?」というのです。私たちは、常にベストを尽くす。いかに大変な状況でも、ベストを尽くす、という思いで取り組んでおりますので、皆様ぜひご支援をよろしくお願いいたします。