学園長挨拶

「生きる力の源を恵泉で得る」 ―恵泉の教育の最大の特長―

学園長 廣瀨 薫

Kaoru Hirose
Chancellor

 恵泉女学園の教育はキリスト教に立脚しています。キリスト教教育の特長は「全人格教育」です。「人」として生きるために必要な全ての要素をバランスよく育てる教育です。「知力や学力」を育てるのはもちろん、同時に「心や人間力」を大切に育てます。

 どの学校でもそう掲げているではないかと思われるかも知れません。問題は、何を土台として、人格を総合的に育てる教育を実現しようとしているかです。

 明確な土台が無いままで、知力や学力を伸ばそうとし、心や人間力を扱うと、詰め込み教育や価値観の押し付けになります。それは貴い人格と個性を持つ存在である「人」を圧迫し、生徒学生は本来の姿に活かされず、ストレスを受け、反発したり、心が渇いたりするのです。

 

 それは実は学校だけの問題ではなく、「個人の人格」を大切にしない日本社会全体の問題です。多くの人がストレスに圧迫され、エネルギーが枯渇しながらも、走り続けることを強いられています。今の時代、新型コロナ禍や世界の対立や格差の拡大の中、さらにその傾向が強まる方向に向かっていると感じています。このような時代に、涸れることのない「生きる力の源」を持つ必要があります。それを得てこそ、どんな状況の中にあっても、生涯の全てのステージを生き生きと生き抜くことができるのです。

 恵泉の教育は、そのような「生きる力の源」を得させる教育です。知性を伸ばし、心を育て、身体を育み、その全てに命の力を供給し続ける源をしっかりと握らせます。

 

 土台となる「源」を象徴的に表すモニュメントが、中学・高等学校の世田谷キャンパスの中庭にあります。写真の水盤です。

水盤デザインは長澤伸穂(高校30回)2003年3月制作

 私たちが敬愛する創立者河井道の精神を表す言葉を、著作から引用して刻んでいます。

” No one can make a spring. It is a gift from the Creator.” (誰も泉をつくることはできない。それは創造主からの賜物である)という言葉です。

 同様に、大学の多摩キャンパスにも、「恵の泉」のモニュメントがあります。

 人為的な、やがて尽きていく力ではなく、永続する源から供給される、尽きることのない、真の「生きる力」を得させる教育が、創立以来90年余り、続けられて来ました。

 中学受験、大学受験を考えておられる皆さま、皆さまにとってのベストチョイスが、恵泉女学園にあります。

 中学高校の目覚ましく成長を遂げる時期の、恵泉の「全人格教育」が、一人ひとりを大切に活かします。

 自己を確立して社会に向かう大学の時期に、恵泉の「全人格教育」の集大成として、女性の一生を保障する「生涯就業力」を得させます。

 このウェブページを読んでくださった皆さまと大切なお子様、そしてご家庭に、創造主からの尽きぬ祝福が溢れますよう、お祈りしています。